ジグソーパズルをはじめとするパズル遊びは、子どもに対する「知育効果」がよく知られています。一方で、「大人の趣味」としてパズルがフィーチャーされることはそう多くありません。
しかし、パズルのなかには大人をターゲットにした商品も多く、「やってみるとハマってしまう」といった声もしばしば聞かれます。難易度設定もさまざまであり、長年パズルを趣味とするコア層や、認知症予防として楽しむ高齢者層など、幅広いニーズに対応した遊びだといえるでしょう。
つまりパズルは、「生涯楽しめる趣味」として、優れた特性をもっています。この記事では、大人の趣味としてパズルが適している理由や、脳トレ効果を解説したうえで、おすすめの商品を紹介していきます。
目次
大人の趣味にパズルが適している理由

パズルは本来、年齢を問わず楽しめる遊びですが、大人になってからは触れる機会が少なくなるでしょう。「やってみないと楽しさに気づかない」という特性から、趣味としてはマイナーなものと見なされることもあるようです。
しかし実際のところ、パズルには「大人の趣味」として楽しめる側面があるのです。実際に、パズルのどのような点が大人の趣味に向いているかを考察していきます。
自然に集中できる
趣味を楽しむうえで、「熱中して取り組めるかどうか」は大きなポイントになります。
趣味としてよく挙げられるもののなかには、必ずしも「目に見える成果」につながらないものも多いです。一方で、パズルは「完成図」があらかじめ提示されているために、自然と「作り上げよう」という方向に意識が向かいやすく、気がつけば熱中していることもしばしばです。
取り組んでいる最中は、「今嵌めたピースに近い色合いは……」「ここに嵌まる形は……」というように、途切れることなく情報処理が行われます。そのため集中力も続きやすく、作業に没頭しやすいのです。
パズルを通じて、日常生活のなかで集中する時間を作ることは、暮らしにメリハリをつけることにもつながるでしょう。さらに、集中状態に入る習慣があることで、パズル以外の場面でも「集中のスイッチ」を活かせると考えられます。
費用対効果が高い
組み立てていく過程はもちろんのこと、完成したパズルのビジュアルを楽しめることもメリットです。絵画や観光地の風景など、好みの図柄を選ぶことで、完成後に飾っても長く鑑賞を楽しめるでしょう。
「組み立てる」という点ではプラモデルなども近いジャンルの趣味ですが、パズルであれば多くの場合、繰り返し遊ぶことが可能です。1つの商品で「組み立てる」と「鑑賞する」という2つの楽しみ方を何度も味わえるため、費用対効果の高い趣味だといえます。
複数人でも遊べる
1人で熱中して楽しむことはもちろん、パートナーや子どもと協力して組み立てられることも、パズルの特長です。一緒に考えながら手を動かし、達成感を共有する経験を通じて、コミュニケーションを深められると考えられます。
ピース数の多いパズルであれば、3~4人で別々の箇所を組み上げることもできるでしょう。子どもと協力する場合には、成長段階に合わせて次のピースの候補を絞ってあげるなど、適宜ヒントを与えながら進めていく、といった楽しみ方も可能です。
環境に左右されない
代表的な趣味のなかには時間や天候などに左右されるものもあり、当日中止になってしまってガッカリする、といったことも考えられます。パズルであれば環境に関係なく取り組めるため、中止の心配はいりません。
取りかかるまでにも大した時間を要さないため、日常的に接する趣味として適しているといえるでしょう。
パズルの脳トレ効果

子どもに対するパズルの知育効果は広く宣伝されていますが、大人に対する「脳トレ効果」も見過ごせません。
まず、手でピースを触り、形を捉えようとするだけでも、脳に刺激を与えることになります。さらに、ばらばらのピースから完成像をイメージすることは、想像力を鍛えることにもなるでしょう。
パズルのように、「断片的な情報から、全体としての図柄へと組み上げていく」作業は、「知覚統合」という働きに関係すると考えられています。知覚統合とは、情報を処理して適切な判断につなげる力を指しており、日常的な情報処理の速さを左右するとされています。
また、繰り返し同じパズルに取り組む場合にも、脳トレ効果が期待できるでしょう。時間をかけずに完成できるよう、ピースの配置を徐々に覚えていくことにより、記憶力のトレーニングになると考えられます。
高齢者の趣味にもピッタリ
パズルを通じて、想像力や記憶力をトレーニングする習慣をつけることで、認知症対策の面でも効果が期待できるでしょう。
トレーニングは何より「楽しみながら継続する」ことが重要ですが、パズルであれば好きな図柄を選んだり、家族と一緒に組み立てたりなど、さまざまな形で楽しむことができます。
身体的な負担も少なく、中断も可能なため、自分のペースで進められる点もポイントです。
大人が楽しめるおすすめパズル5選

パズルにはさまざまな種類があり、ジグソーパズルや立体パズルなど組み立て型の「メカニカルパズル」のほか、クロスワードパズルやナンバープレースなどの「ペンシルパズル」と呼ばれるジャンル、その他「数学パズル」やボードゲームを用いたパズルなどジャンルも幅広いです。
ここでは大人におすすめのパズルとして、「触りながら完成像をイメージできる」点を重視し、ジグソーパズルや立体パズルなど組み立て型のものを紹介していきます。
「UNIDRAGON」の木製ジグソーパズル
ジグソーパズルのピースといえば、「四角形に凹凸の入った形」をまずイメージするかもしれません。スタンダードな形状には馴染み深さもありますが、一方でピースそのものに工夫を凝らした商品も魅力的です。
「UNIDRAGON(ユニドラゴン)」の手掛けるジグソーパズルは、ライオンやパンダなどの動物を、鮮やかな色彩で表現しています。完成像がお洒落なことはもちろん、それぞれのピースが「動物や植物」をモチーフにした形状になっていることも大きな特長です。
ピースを探して手に取っているだけでも、クマやキツネ、ウサギやカモシカなど、小さく愛らしい動物の形を楽しむことができ、愛着をもって作業に取り組むことができるでしょう。
「Robotime」の木製立体パズル
「Robotime(ロボタイム)」は、時計やオルゴールなど、完成後に電池や機械仕掛けで動かせる立体パズルを多数ラインナップしています。
精巧なデザインも魅力ですが、「接着剤不要」の商品が多いことも特長です。完成後も簡単に分解できるため、何度も組み立てる過程を楽しめます。
木製なので塗装も可能で、パーツごとに塗り分けて、インテリアとして飾って楽しむこともできるでしょう。
「元祖ぱずる屋さん」のオリジナルジグソーパズル
ジグソーパズルに取り組む際、自分にとって思い入れのある図柄を選ぶことで、いっそう楽しみながら作業を進めることができるでしょう。とくに「自身で撮影した写真」のパズルであれば、楽しみ方もいっそう広がるはずです。
「元祖ぱずる屋さん」は、オリジナルの画像をパズルにプリントアウトしてくれるサービスです。家族の日常や記念日、旅行写真などをパズルの形に残すことで、組み立てる際のワクワク感や完成の喜びも大きくなるでしょう。
孫の写真を祖父母で組み立てたり、ペットの写真を親子で組み立てたりと、家族間のコミュニケーションにも最適です。
パズルの大きさはさまざまであり、Lサイズ~A3サイズのほか、それ以上の特大サイズにも対応しています。
「BetterCo.」の高難度グラデーションパズル
難易度の高いジグソーパズルを探している方におすすめなのが、シンプルなグラデーションのみが図柄となっているタイプです。
「BetterCo.(ベターカンパニー)」は、モダンな絵画のパズルのほか、グラデーションパズルもリリースしています。隣り合うピースの色味がほとんど変わらず、簡単には進められないため、色彩感覚や記憶力を鍛えるのに最適です。
グラデーションパズルのほかにも、抽象的なイメージの図柄を採用したパズルは難易度が高くなる傾向にあります。趣味としてチャレンジするのはもちろん、インテリアとしても部屋に溶け込みやすい図柄が多いため、「組み立て」と「鑑賞」のどちらも長く楽しむことができるでしょう。
「やのまん」の2wayパズル
国内のパズルメーカー「やのまん」は、完成後にインテリアの小物として飾れるお洒落なパズルを開発しています。
小さな置き時計やランプシェード、透明ボトルの内部で組み上げる「パズリウム」など、ちょっとした装飾として使いやすい商品がラインナップされており、さまざまな形で「飾る楽しさ」を提案しています。
版権キャラクターの図柄も多く、知り合いを家に呼んだときなどにも話題を広げやすくなるでしょう。
まとめ
パズルは生涯を通じて楽しめる趣味であり、「難しいものをクリアしたい」「家族と一緒に楽しみたい」「今のうちに脳をトレーニングしておきたい」など、さまざまなニーズに応えてくれます。
1つのパズルを繰り返し組み上げたり、飾ったりして長く遊べるため、愛着が湧きやすい点も見逃せません。日常的にパズルに触れ、集中して何かに取り組む習慣を作っておくことで、自然と生活にメリハリができるなどのメリットも期待できます。
「やってみると意外にハマってしまう」という趣味は多くありますが、パズルはそのなかでも費用対効果が高く、天候などにも左右されないため、気軽に始められ、また続けやすい趣味だといえるでしょう。