日本ではあまり馴染みの無いクリケット。
しかし、クリケットは世界で最も年俸が高いスポーツとも言われているのはご存知でしたか?
サッカーやバスケットボールなど、熱狂ぶりが冷めないほどの人気種目もありますが、インドやオーストラリアなどでは、テレビで独占放送されるほどの人気ぶりを誇っています。
今回は、そんなクリケットで活躍している選手たちの年俸や所属チーム全体の年俸額について深掘り。
気になる方はぜひ、選手たちの年俸をチェックしてみてくださいね。
目次
クリケットは世界で最も年俸が高いスポーツ?
日本においてはマイナースポーツとされるクリケット。
しかし、世界から見ると主流になりつつあり、世界でも年俸がかなり高いスポーツに分類されます。
世界のスポーツ競技人口においても、バスケットボールやサッカーなどのメジャースポーツと並ぶほど、ランキング上位を占め続けている競技です。
- バレーボール:約5億人
- バスケットボール:約4.5億人
- クリケット:約3億人
- サッカー:約2.5億人
- 野球:約3,500万人
参考:「野球」vs「クリケット」対決――スター選手の年俸、競技人口、意外な結果が…?(ダイヤモンド・オンライン)
そんなクリケットでの平均年俸はというと、4億円以上と噂され、メジャーリーガーとほぼ同じ水準です(※)。
しかし、クリケットの選手たちがなぜこれほどの年収を得られているのか分かりませんよね。
実は、これにはプロリーグが大きく関連しています。
以下で詳しく解説していきます。
※ 参考:「野球」vs「クリケット」対決――スター選手の年俸、競技人口、意外な結果が…?(ダイヤモンド・オンライン)
インディアンプレミアリーグについて解説
クリケットのプロリーグでも一際人気なのは、インディアンプレミアリーグ(以下、IPL)です。
IPLとは、インドで開催されるトゥエンティ20方式のプロクリケットリーグのこと。
2008年に発足され、今年で15年目となる世界で注目度の高いクリケットリーグです。
IPLは、3月または4月に開幕され、5月頃に閉幕します。
約7週間にわたり試合、世界の実力者たちによる迫力のある試合を見ることができます。
試合数としては全74試合で、参加チーム数は10チーム。
レギュラーシーズンでは、各8チームがホーム・アンド・アウェーの2回戦総当たりを14試合行います。その後、上位に繰り上がってきた4チームのみがプレーオフに進出し、優勝を争います。
IPLのブランド価値は63億ドル(※)と算定されるなど、興行スポーツとしてかなりの規模を誇ります。
※ Brand IPL now soars to $6.3 billion(2018)
クリケット選手の年俸・年収ランキング
ここで気になるのは、やはり選手らの年俸・年収。
彼らはどのくらい稼ぐことができているのか知りたいですよね。
実際、クリケット選手の平均的な年俸は約4億円と、他のメジャースポーツに引けを取らない金額を誇ることも。
しかし、トップ選手たちの金額はその何倍以上の金額に及びます。
それでは、IPL 2023でのクリケット選手の年俸・年収のランキング第1〜3位を紹介していきますね。
第1〜3位までの選手は以下の通りです。
- Sam Curran (Punjab Kings)
- Cameron Green (Mumbai Indians)
- KL Rahul (Lucknow Super Giants)
ちなみに、本年俸はIPLでのものなので、CMなどの広告で支払われる報酬は含まれていません。
参考:Top 20 highest-paid cricketers in IPL 2023
Sam Curran (Punjab Kings)
1億8,500万ルピー。
日本円にすると、約3億1,000万円相当です。
Cameron Green (Mumbai Indians)
1億7,500万ルピー(214万ドル)。
日本円にすると、約2億9,000万円億円相当です。
KL Rahul (Lucknow Super Giants)
1億7,000万ルピー。
日本円に換算すると、約2億8,700万円相当です。
クリケットは年収が高いうえコスパもいい
先ほどもお話ししたように、クリケットの平均年収は約4億です。
この額は、スポーツ全般の平均年収の中でも上位に入ります。
しかし、気になるのが「どのように収入を得ているのか」。
実は、主に2つの収入源が挙げられます。その収入源は以下のとおりです。
- IPLなどの各地で開催されるプロリーグでのチーム契約
- 宣伝・広告によるスポンサー収入
それでは具体的に彼らはどのように稼いでいるのか。
詳しく解説していきます。
試合期間は1ヶ月半で、主な収入は広告費
一般的なスポーツであれば、チームとの「長期」契約によって収入を得ていますが、クリケットでは異なります。
例えば、IPLの場合。契約期間はなんと開催期間中の1ヶ月半のみです。
短期間で稼ぐことができるだけでなく、年俸自体もとても大きな金額で契約できるクリケット。
そのため、プロ選手になることで衣食住ともに豊かな生活を送ることができます。
また、クリケット選手の主な収入源は広告費です。
チームでの短期契約による収入が主だと思われがちですが、実際は広告からの収入が主となっています。
例えばトップ選手であるヴィラット・コーリ選手。テレビで放映される各社のCMに登場したり、スポンサー企業と契約を結んで、その広告費で収入を稼いだりと様々な方法で収益を得ています。
IPLに出場するトップ選手らのほとんどが「宣伝・広告によるスポンサー収入」です。
大企業とスポンサー契約を結ぶことによって、たくさんの収入を得ることができるようになっています。
そのため、平均年収額が4億円以上と高くなっているのです。
クリケット選手は二刀流のほうが稼げる?
クリケットに近い競技である野球では、二刀流の選手は稀な存在ですが、クリケットでは二刀流が技術として求められます。
得られる収入を増やすという面でも、二刀流はとても有利です。
なぜならIPLなどが導入しているトゥエンティ20のリーグでは、試合時間短縮のための投球数制限があるからです。
試合全体での投球数は最大で120球。
1チーム11人で構成されるため、1人あたりの投球回数が多くなります。
バッツマンとしては優秀であってもボウラーとして優秀でなければ、プロリーグに参加することはとても難しいのです。
クリケットの年俸まとめ
今回は、「クリケット選手・チーム全体の年俸額」と「クリケット選手はどのように稼いでいるのか」について解説しました。
世界的に人気のスポーツであり、平均年収額も他のメジャースポーツと比較しても変わらないほどの金額を誇るクリケット。
1ヶ月半ほどのプロリーグ出場とスポンサー契約による広告収入のみで効率良く稼ぐことができてしまうことから、プロクリケット選手を目指す人は多いようです。
国内においては、約3500人ほどの競技人口しかいません。そのため。比較的プロ選手として選ばれる可能性が高いともいえます。
この機会にぜひクリケットに触れて、プロ選手を目指してみてはいかがでしょうか。