アカペラと聞くと、海外のイメージが強いかもしれませんが、日本にも人気のあるグループはたくさんいます。SNSを中心に活動しているなど次世代を担う存在もおり、日本のミュージックシーンでも様々なストーリーを持ったアカペラ音楽を楽しむことができます。 今回は日本のアカペラグループ、アーティストの魅力を紹介します。
目次
日本のアカペラ事情
日本で「アカペラ」と聞くと、興味がある人でないと具体的なグループ名などはあまり出てこないかもしれません。しかし近年はテレビ番組で取り上げられたり、SNSから人気を博していたりするアーティストが多く存在します。YouTubeでもプロ・アマ問わず「アカペラで歌ってみた」といった動画が多く見受けられ、アカペラの認知が高まりを見せていることがわかります。
日本のアカペラシーンは、フジテレビ系列番組「青春アカペラ甲子園 全国ハモネプリーグ(通称ハモネプ)」によって盛り上がりを見せ、今ではSNS上で様々な視点からアカペラを楽しんでいる動画などが見つけられるようになりました。以前よりも親しみやすくなっていることがうかがえ、それが認知度の高さにつながっていると考えられます。
メロディーだけでなく、楽器が担う部分も歌声で行うのがアカペラの特徴です。ボイスパーカッションやハモリなど、トライしたことがある人もいるのではないでしょうか。これまでアカペラを聴いたことがないと思っていた人も、実は知らないうちに触れているかもしれません。
日本語で聴くアカペラ
アカペラは海外が本場というイメージがあるかもしれませんが、日本語で聴くアカペラ曲は歌詞などが伝わりやすいので、初心者でもとっかかりやすいです。歌詞がわかると誰がどのパートを歌っているかというのも聴き分けやすくなるので、楽しみ方も大きく変わってくるでしょう。
また、SNSでは最新の邦楽をアカペラで挑戦する、いわゆる 「歌ってみた」というコンテンツも多く見られるので、好きな曲をきっかけにアカペラの世界に入ってみるということもできます。
人気のある日本発アカペラグループとそのおすすめ曲
ゴスペラーズ
1994年にメジャーデビューした5人組の男性ボーカルグループで、日本のアカペラシーンの重鎮的な存在です。大学時代のアカペラサークル内で結成されたためチームワークの良さが魅力で、絶妙なハーモニーが聴く人の心を揺さぶります。
おすすめ曲
『ひとり』
2001年にオリコン週間3位にランクインし、日本のアカペラ作品で初となるベスト3入りを果たしたゴスペラーズの代表曲です。ハーモニーがとても美しく、裏声に変わるサビ部分は圧巻です。作詞作曲はリードボーカルも務めるメンバーの村上てつやさんが担当しています。
Little Glee Monster(リトル グリー モンスター)
「リトグリ」の愛称で親しまれている5人組の女性アカペラグループで、2012年7月に結成すると、2年後の2014年にメジャーデビュー、そして2017年には「NHK紅白歌合戦」に初出場を果たしました。5人それぞれが特徴的な歌声を持っており、力強く歌う姿は多くの人を虜にします。
おすすめ曲
『世界はあなたに笑いかけている』
元気をもらえるようなパワフルな曲で、パートが次々に変わっていくサビが特徴的です。リズミカルで、初心者も聴きやすい一曲なのではないでしょうか。
Nagie Lane(ナギーレーン)
2021年9月にメジャーデビューしたばかりの次世代アカペラグループです。70年代のシティポップに影響を受けており、「楽器を持たないネオシティポップバンド」として活動中。男性3人、女性3人のメンバーには、モデルや4ヶ国語を使いこなすマルチリンガルなど、様々な肩書きを持つ人物が集まっています。
テレビ朝日系番組『関ジャム 完全燃SHOW』にて、先に挙げたゴスペラーズが「若手の注目株」として紹介したことでも話題になりました。
おすすめ曲
『花と蜜』
Nagie Laneの代表曲で、作曲はメンバーのkeijiが担当しています。日常をおしゃれにするようなラブソングです。
RAG FAIR(ラグフェア)
2001年にメジャーデビューした4人組の男性アカペラグループです。元々は6人組で活動しており、デビューの翌年には「NHK紅白歌合戦」に初出場を果たしました。
おすすめ曲
『恋のマイレージ』
紅白歌合戦に出場した際に披露した曲で、真夏の恋をテーマにしています。アップテンポな曲調で、テンションを上げたい時に聴くと盛り上がりそうです。
TRY-TONE(トライトーン)
1994年にメジャーデビューした、3人のメンバーと3人のサポートメンバーで構成された混声アカペラグループです。2001年には、アメリカBest Recording Awardsにて最優秀ジャズアルバム賞を受賞しており、アメリカでも知られています。
おすすめ曲
『しあわせもあこがれも』
混声5部構成(女声2、男声3)で、女性の包み込むような歌声に男性の力強さが加わるハーモニーが特徴で、幸せな気持ちにさせてくれる一曲です。
INSPi(インスピ)
6人組の男性アカペラグループで、2001年に「ハモネプ」に出場し、これをきっかけに同年12月にメジャーデビュー。2005年には日立のCMソング「この木なんの木」の2代目シンガーに抜擢。現在は国内外のライブ活動に重きを置いており、YouTubeでは「本気でやってみた」というカバー曲を披露するシリーズなど、様々なコンテンツを配信しています。
おすすめ曲
【譜面付き】アカペラ・DRAGON NIGHTドラゴンナイト(SEKAI NO OWARI cover)INSPi【本気でやってみた】
SEKAI NO OWARI(セカイ・ノ・オワリ)の『Dragon Night』のカバー曲ですが原曲とテンポが異なり、別のオリジナル曲と思うぐらいの完成度です。それぞれの声が曲にマッチしていて、楽しさが全面的に伝わっています。原曲を好きな人もまた新たな気持ちで好きになるかもしれません。
人気のある日本発アカペラアーティストとそのおすすめ曲
とおるす
アカペラクリエイター、作編曲家でありながら自身でもシンガーとして歌われており、その作品はJazzとR&Bを基調にしたハーモニーが特徴。2021年にはアカペラグループも結成しており、今後の活躍にも注目です。YouTubeでは人気曲をアカペラにリメイクした動画を多数公開しています。
おすすめ曲
【アカペラ】 上を向いて歩こう/坂本九 (とおるすremake version.)
坂本九さんの名曲『上を向いて歩こう』をアカペラ楽曲としてリズミカルにリメイク。懐かしさと新しさを感じさせる一曲に仕上がり、原曲を聴いたことがある人でも新たな魅力を感じられるかもしれません。
山下達郎
『クリスマス・イブ』をはじめとした数々の名曲を作り出してきた山下達郎さんはシティポップのイメージが強いと思いますが、実は多重録音(オーバーダビング)を用いたアカペラアルバムもリリースしています。
おすすめアルバム
アカペラアルバムの第1弾で、ドゥーワップをベースに山下達郎さんが全ての楽曲を1人で多重録音を用いて収録しています。驚くほどの音域の広さを感じることができます。
日本にも魅力的なアカペラーは多い
今回紹介したアカペラグループやアーティストはそれぞれ、個性的な歌声と表現方法を持っているので、楽曲を聴いてみると様々な楽しみ方ができるでしょう。
また、アカペラにあまり詳しくないという人も、CMソングなどで無意識に聞いている場合があると思います。今は音楽サブスクやYouTubeなどで手軽に気になる曲を検索することができるので、好みの曲や歌声と出合えたらチェックしておきたいですね。たくさんの曲を聴いてお気に入りのアカペラグループやアーティストを見つけてみてください。