アカペラカラオケ(無音カラオケ)のやり方・採点のコツをレクチャー!

カラオケマイク

カラオケ好きの人であれば「アカペラカラオケ」もしくは「無音カラオケ」と呼ばれるものをご存じではないでしょうか。通常のカラオケとは少し違うのですが、同様に歌を楽しんだり、採点形式で上手さを競ったりすることができます。すでに試したことがある人はもちろん、知らなかったという人も歌に自信がある人同士で集まれば盛り上がるのではないでしょうか。

今回はアカペラカラオケについて説明した上で、歌うときのコツや曲の選び方について紹介します。

アカペラカラオケ(無音カラオケ)とは

カラオケ

アカペラカラオケ(無音カラオケ)とは、カラオケボックス内で伴奏(BGM)を消して歌うことです。YouTube上でも流行っており、「#アカペラカラオケ」と検索すると多数の動画がヒットします。採点をして競うものが多いようです。

アカペラカラオケのやり方は、カラオケ機器のボリュームをゼロにして、マイク音だけにすることで始めることができます。それ以外の特別な操作や調整は必要ありません。

通常のカラオケと比べて上手く歌うことが難しくなり、歌唱力が試されます。なので、高得点を獲得した際には大いに盛り上がることができるでしょう。また、声だけが響き渡るので、歌声が素敵な方やアカペラで歌うことに自信がある方は、周りを魅了することができるかもしれません。

アカペラカラオケで採点する際の難しさとコツ

アカペラカラオケは無音で歌うため、通常のカラオケよりも難易度が上がります。最初のキーがわからなくなったり、歌い出しや間奏後の入りがわかりづらくなったり、リズムも掴みにくくなります。そのため、最初のうちは歌い慣れている、もしくは、聴き慣れている曲から始めてみるといいかもしれません。別に歌いたい曲がある場合は、メロディが覚えやすいものを選曲するといいでしょう。複雑なメロディだとリズムが取りづらくなってしまいます。また、事前に曲を聴いてキーやリズムを覚えておくと歌いやすくなるでしょう。

なお、アカペラカラオケだと、設定されているキーではなく自分が得意とするキーのまま歌ってしまうことがあるので、自分の声域に合う曲を選択するとスムーズに歌いやすくなります。

まずは画面に表示される音程バーを見て、うまく音程とリズムをとりましょう。伴奏を消して歌うことに慣れてきたらガイドボーカルも消して、より難しくしてみるのも面白いかもしれません。

アカペラカラオケで必要となるのは音の広がりを理解して、マイクで歌うことを意識することです。伴奏がないため、ごまかしが利かなくなります。自分の声をしっかりと自分の耳で聴き、そして響かせることを大切にしましょう。

アカペラカラオケで歌いやすい曲の紹介

ここからはアカペラカラオケで歌いやすい曲を5つ紹介します。主にリズムの取りやすさや音程の合わせやすさといった要素を重視して選びました。歌いやすさは人それぞれ異なりますので、これらを参考に実際に曲を聴いて、そして歌ってみて判断してください。

井上陽水『夢の中へ』

曲の長さが3分未満と短い曲なので、リズムが覚えやすいです。アップテンポでノリやすく、クセになるメロディなので、アカペラカラオケでも自然と歌い出すことができるのではないでしょうか。

ただし、音域が広いため音程を合わせるのが苦手な人は避けた方がいいでしょう。

サザンオールスターズ『TSUNAMI』

前奏がなくスッと歌い出し始めることができ、また、スローテンポなので、落ち着いてリズムを取りたい人におすすめです。全体的に低音のため声が低い人におすすめです。

公式サイト

槇原敬之『冬がはじまるよ』

ミドルテンポでリズムがとりやすく、音域も広くないため、出だしのキーを合わせたらそのままスムーズに歌いやすいです。ただし、かなり高音の部分があるため、高い音を出すのが苦手な人は難しいと感じるかもしれません。また、サビ部分のメロディが少し複雑なため、歌う際は事前にここのリズムを念入りに覚えておくといいでしょう。

高橋洋子『残酷な天使のテーゼ』

前奏がなくサビから入る曲なので、最初からリズムを合わせることができます。サビ部分は高音ですが全体的にはやや低音が続くため、音域が広くない印象で、音程の高低差もあまりないため、安定して歌うことができるのではないでしょうか。

なお、1番のサビ後の間奏が長いため、ここでリズムが乱されるかもしれません。他はあまり難しいポイントはないので、難関部分のコツを上手く掴んで対処することができれば、問題なく歌えるでしょう。

YouTube(閲覧に年齢制限が設けられています)

宇多田ヒカル『初恋』

前奏がなく、間奏もないのでリズムが取りやすく、サビ部分のメロディが繰り返される箇所が多いので、非常に歌いやすい曲といえるでしょう。音域は広くなく、音程の高低差もあまりないので、アカペラカラオケに適しているのではないでしょうか。ただし、高音が続くため、声が高い人におすすめです。

MONGOL800『あなたに』

アップテンポな曲で間奏がなくリズムが一定のため、伴奏がなくても歌いやすいです。全体的にキーの高さも一定しているため、男女ともに選びやすいのではないでしょうか。ただし、サビの部分は少し高いです。また、少し前奏が長く、曲に入るタイミングが取りづらいので、この部分は事前に聴いてタイミングを掴んでおくといいでしょう。

プロオケとは

カラオケ店

プロオケは通信カラオケブランド「DAM」に搭載されている機能です。通常のカラオケと違うのはガイドメロディがなく、画面に表示される歌詞部分の色が歌のリズムに合わせて変化することもないので、歌うのが難しいということです。

また、それだけではなく、実際にスタジオで収録された音源が使用されているので、通常のカラオケで流れるコンピュータで打ち込まれた楽曲に比べて、原曲に近い状態で歌うことができます。まさに機能名にあるようにプロ(上級者)向けの機能といえるでしょう。

そのためプロオケを使う場合は、事前にメロディに合わせて歌詞を覚えるだけでなく、正しい音域や音程などをきちんと理解しなければなりません。上手く扱うことができるようになれば、リズムやキーの合わせ方が身につくようになるでしょう。また、通常のカラオケでは音程などが画面に表示されるというサポートがあるため、それに合わせることに重きを置くなど、間違いのないように上手に歌おうとする意識が働いてしまいますが、プロオケでは自分に合ったベストな歌い方というのも身につけられるようになるかもしません。

プロオケは通常のカラオケと比べると難易度が上がりますが、伴奏は流れるのでアカペラカラオケよりは歌いやすいのではないでしょうか。いきなりアカペラカラオケを始めるのは難しいと感じている場合は、プロオケで練習してみるといいでしょう。

アカペラカラオケは新たな歌の楽しみ方になる

これまでカラオケは伴奏付きで歌うことが当たり前でしたが、伴奏を消して歌うと曲の全体像を自然とイメージできるようになるので、より歌うことの面白さに気づけたり、曲の魅力に気づけたりすることができるかもしれません。

また、歌に自信がある人であれば実力を試すことができ、逆に自信がない人であれば自分の声がはっきりと聞こえるので歌の練習になります。カラオケが苦手な人もアカペラカラオケは聴く楽しみもあるので、ぜひ参加してみてください。

なお、アカペラカラオケは伴奏の音量をなくすだけなので、基本的にプロオケのように機器の制限などはありません。もし興味があれば、行きつけのお店や家の近くのカラオケ店などで試してみてはいかがでしょうか。新たな歌の楽しみ方が見つかるかもしれません。