皆さんみりんを入れる意味は知っていますか?
「レシピにみりんって書いてあるからいつもいれているけど…」
「和食にはみりん入れるのが当たり前だと思っていたけれどそう言えばなんで入れるのか知らない…」
そんな方が多いのではないでしょうか。
今回は皆さんにもっと料理上手になっていただくために
みりんを入れる意味について解説していきます。
意外な活用法も紹介していますのでぜひ試してみてくださいね。
みりんを入れる意味とは?みりんの5つの役割
まずはみりんを入れる意味について5つの役割をご紹介します。
【まろやかな甘さを出す】
本みりんは発酵させて作られており、多種類の糖分を含むため砂糖と比べて自然なまろやかな甘さを出すことができます。
【魚や肉の臭みを消す】

本みりんにはアルコールが含まれています。
このアルコールが飛ぶときに臭みを消してくれます。
また、みりんの甘みによって臭みを目立たなくします。
【コクが出る】
本みりんには多くの種類の糖が含まれています。この糖が食材本来のコクを引き出してくれます。
【食材に照りやツヤが出る】

みりんに含まれている糖分によって食材に膜を作ることで照りやツヤが出ます。
照りやツヤが出ることで見た目から食欲が刺激されます。
【食材が煮崩れしにくい】
食材にみりんが浸透することで煮崩れしにくくなります。煮物などの料理に使うといいでしょう。
特にジャガイモに含まれる細胞をつなぐ「ペクチン」を溶けにくくする働きがあるので、ジャガイモを使う料理に特に効果的です。
みりんの種類と入れるタイミング
みりんにも種類があり、物によって入れるタイミングが違います。
【みりんの種類】
みりんの種類をご紹介します。
- 本みりん・・・アルコール14%程度のもので酒税がかかります。蒸したもち米・麹菌・焼酎で作られ、ゆっくりと熟成することで甘みと旨みが増しています。
- みりん風調味料・・・アルコール1%未満のものです。みりん風調味料の甘みは水あめやブドウ糖などを足して本みりんの味に近づけています。
- 煮切りみりん・・・0〜1%未満のものです。本みりんのアルコールのみを飛ばしたものです。
【みりんを入れるタイミング】

- 本みりん・・・料理の最初
- みりん風調味料・・・料理の最後
- 煮切りみりん・・・料理によってタイミングが違う
料理によく使うのは本みりんとみりん風調味料なのでこの2つを覚えていただければいいかと思います。
本みりんは主に食材の臭みを取りたい時、みりん風調味料はあまり加熱せずに使いたい時と使い分けができます。
みりんの使い方
上手なみりんの使い方をご紹介します。
【味付けにはみりんと砂糖を使う】

みりんを使うことで砂糖をたくさん入れなくても甘みが出ますが、まったく砂糖をいれないと味がぼやけてしまいます。
また、砂糖だけをいれても味に角が出てしまいます。
両方使用することで美味しい料理が出来上がります。
【調味料を入れるときは砂糖の後】
調味料は「さ・し・す・せ・そ」の順番(砂糖→塩→酢→醤油→味噌)で入れるのが基本ですが、みりんや料理酒がこの中には含まれていません。
みりんは砂糖の後にいれることで両方の甘さが引き立ちます。
料理酒や調味料の順番についてはこちらの記事を参考にしてください。
調味料を入れる順番とは?「さしすせそ」以外の調味料の順番もご紹介
【今さら聞けない】料理酒を入れる意味とは?知ればあなたも料理上手に!
【アルコールを飛ばす】
火を通さないものにみりんを加える場合はみりんだけを一度火にかけ煮切りをしましょう。
意外な本みりんの活用法
実はみりんは料理で使う以外にも意外な活用法があるんです。
いくつかご紹介します。
【ご飯を炊くときに入れる】

ご飯は時間が経ってでんぷんが流出することで弾力のない触感になってしまいます。
みりんはお米をコーティングしてくれるので炊き立ての触感を維持してくれます。
入れる分量としてはご飯を炊くときにお米1号に対して小さじ2杯ほどが目安です。
【魚に焼き色をつけるときに使う】
本みりんは加熱することで褐色物質を作ります。
なので魚に焼き色を付けたい時は本みりんを利用してみると美味しそうな見た目に仕上がります。
【食材のカドを抑えたい時に使う】
料理を作っているときに「しょっぱい!」「酸っぱい!」となったときに本みりんはそれを抑えてくれます。
本みりんの甘み成分などによって、まろやかな味になります。
【お菓子作りに使う】

スポンジを焼く際に入れるとスポンジが割れにくくなります。特にロールケーキを作る際に入れるのがおすすめです。
また、パンケーキを焼くときに入れても焼き色が綺麗につきます。
【みりんを飲む】
ソーダに柑橘類を絞って本みりんを入れたみりんソーダやヨーグルトドリンクに少し本みりんを入れてもおいしいです。
アルコールを飛ばさずに飲むので妊娠中の方や20歳未満の方、アルコールに弱い方はお気を付けください。
みりんをうまく使ってあなたも料理上手に!

みりんは種類や料理によって使用方法が変わるのでうまく活用するのは少しコツがいるかもしれません。
でもみりんは上手に使うことでとってもおいしい料理ができる調味料です!
ぜひこの記事を参考においしい料理を作ってくださいね。