「いつもレシピに料理酒って書いてあるけど料理酒って意味あるの?」「料理酒なんて入れなくても一緒なんじゃないの?」
皆さんそう思ったことありませんか?そんな疑問を解決していきたいと思います。
料理酒の代用品も紹介していますので「料理酒切らしちゃった!」なんて時の参考にもなればと思います。
料理酒とは
料理をするときに料理酒を使っている人が大半だと思いますが、料理酒の違いを知っていますか?
料理に使うお酒は「清酒」と「料理酒」があります。
- 清酒・・・飲用の日本酒
- 料理酒・・・食塩などを加えた料理に特化した醸造調味料
大きな違いは料理酒には食塩が含まれているところです。
料理酒の塩分濃度は2〜3%ほどなのでレシピに「酒」又は「清酒」と書いてあれば「清酒」を「料理酒」と書いてあれば「料理酒」を使うことをおすすめします。
どうしても清酒しかないときは他の調味料で調節すると美味しく仕上がります。
料理酒を入れる意味とは
実は料理酒には様々な効果があるんです。
ここでは8つの料理酒の効果について簡単に説明していきます。
【旨みとコクをつける】
料理酒にはブドウ糖やショ糖、アミノ酸やグルタミン酸が含まれています。これらの成分が働きかけてくれます。
【肉や魚の臭みを消す】
料理酒を直接食材にかけたり、他の調味料と合わせて漬け込むことで臭いを防止します。また、加熱時にアルコールが飛ぶのと一緒に臭みも飛びます。
【素材を柔らかくする】
アルコールが食材の水分を逃がさない状態にします。
【煮崩れを防ぐ】
糖類とアルコールが煮崩れを防いでくれます。また、食材から栄養や旨み成分の流出も防いでくれます。
【酸味を和らげる】
料理酒の成分が複雑に合わさり、料理の味をまろやかにしてくれる効果があります。
【加熱時に照りが出る】
料理酒に含まれている糖類が食材をコーティングします。
【味が染み込みやすくなる】
アルコールは他の調味料より浸透が早いので他の調味料を素材に染み込みやすくしてくれます。
【保存性を高めてくれる】
アルコールが細菌やバクテリアの増加を防ぎます。
料理酒がない!他のお酒で代用はできる?
「料理酒がない!」「買い忘れちゃった!」そんな時はどんなお酒で代用できるのでしょうか。
期待する効果と料理によって代用できるものが違うのでこちらを参考にしてくださいね。
【日本酒】
食塩などが含まれていないだけなので代用しやすいです。中でも旨みやコクがある純米酒を選ぶといいでしょう。
料理酒の代用として使う場合は同じ分量で使えますが、他の調味料で味の調整をした方がおいしく仕上がります。
【焼酎】
癖の少ない甲類が最適です。
旨みなどはないですが、臭みを消したり食材を柔らかくする効果は期待できます。下処理用や煮物などの焼酎の風味が気になりにくいものへの代用がしやすいです。
料理酒の代用として使う場合は必要分量より少なめにしてください。
【みりん】
みりん風調味料ではなく本みりんならアルコールを含むため代用できます。
料理酒と同じ分量で代用可能ですが、糖分が高いので砂糖を使う料理は砂糖を少なめに調整してください。砂糖を使わない料理に関しては代用しにくいです。
【ワイン】
ワインの風味が残りやすいたので和食には合わない場合もありますが、癖の少ない白ワインであれば代用しやすいです。なので高い白ワインよりも安い白ワインの方が代用するには向いています。
料理酒と同じ分量で代用可能ですが、ワインの風味が残らないように少なめに使う方が失敗しにくいです。
【ビール】
ビールには肉を柔らかくする働きがあります。しかしビールの風味が残りやすいので濃い味付けの肉料理などに代用しやすいです。
料理酒と同じ分量で代用可能です。
料理酒もお酒もない!そんなときは
「料理酒もないし、家でお酒も飲まないからお酒もない!」なんて方もいるはず。実はお酒じゃなくても料理酒に期待する効果によっては代用可能なものがあるんです!
【はちみつ】
はちみつを使うことでコクを出すことができます。
ただし甘みが強いので砂糖を減らすなど
調味料とのバランスをとるようにするといいかと思います。
【出汁を濃いめに取る】
出汁には旨み成分が含まれています。
旨みを出したいだけなら出汁を濃いめに取れば料理酒の代わりになります。
【ニンニクやショウガ】
ニンニクやショウガには肉や魚の臭みを消す効果があります。
チューブのものでも代用できます。
【玉ねぎのすりおろし】
肉を柔らかくしたい時に代用可能です。
玉ねぎの甘さが出るので他の調味料で
バランスをとるとようにするといいかと思います。
料理酒を入れる意味を知ればあなたも料理上手に!
普段何気なく使っている料理酒ですが奥が深いですよね。
料理酒は料理をおいしくするための万能調味料です!
料理酒の役割を知ったあなたはきっと料理の腕が上がることでしょう。
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